■このブログは2018年11月5日に書きました。
こんにちは!
ソバネコです。
このブログは、
元プロボクサーで現在デザイナーである、ソバネコがボクシングについて書いたブログです。
今回は、井岡選手がWBOスーパーフライ級王座決定戦に挑戦することについて書いてます。
井岡選手の世界戦が決定!
2018年11月初めにプロボクシング団体のWBOで、ある世界戦の承認がされました。
その世界戦とは、WBO世界スーパーフライ級王座決定戦。
試合を行う選手は現WBC世界シルバー王者でWBOランキング3位の井岡一翔選手です。
対戦相手はWBOランキング同級1位のドニー・ニエテス選手。
現在、WBOは王者が空位のため、ランキング上位者で世界王座決定戦を行い新チャンピオンが決まるという流れ。
今回注目されているのは、この試合に井岡選手が勝つと
日本人で初めての4階級制覇チャンピオンが誕生するということです。
どれぐらいすごいのかの前に、井岡選手とドニー選手のプロフィールをご紹介します。
井岡一翔選手
1989年3月24日生まれの29歳(日本)
右構えのボクサータイプ
現在のランキングはWBOSF級3位
画像出典:BoxRec
戦績は
24戦 | 23勝(13KO) | 1敗 |
井岡選手は、現WBA世界スーパーフライ級シルバー王者にして
・元WBA世界ミニマム級王者
・元WBA世界ライトフライ級王者
・元WBA世界フライ級王者
という、3階級制覇選手でもあります。
現在のWBA世界スーパフライ級シルバー王者はあくまで“暫定王者”のため、正規王者とはなりません。
ここら辺のややこしいお話はまた後日、、、
対戦相手は、、、
ドニー・ニエテス選手
1982年5月13日生まれの36歳(フィリピン)
右構えのボクサファイタータイプ
現在のランキングはWBOSF級1位
画像出典:BoxRec
戦績は
47戦 | 41勝(23KO) | 1敗 | 5分 |
ドニー選手も、
・元WBO世界ミニマム級王者
・元WBO世界ライトフライ級王者
・元IBF世界フライ級王者
と、3階級制覇選手です。
年齢は36歳と大ベテランの域にいますが、3階級制覇を成し遂げている名選手ですので、猛者であることは間違いありません。
王座決定戦とは?
今回のWBOスーパーフライ級王座決定戦ですが、王者が不在の決定戦となります。
王者が不在?というのは一体どういうことなんでしょうか?
まずは、現状のWBOランキングをご覧あれ。
王者 | 空位 |
1位 | ドニー・ニテアス |
2位 | アストン・パリクテ |
3位 | 井岡一翔 |
4位以降と続きますが、王者が空位の場合、
基本的には1位からランキングが高い順に試合を行い、空位の新王座を争います。
本来なら、1位と2位の選手が争うんですが、今回は契約の関係上、3位の井岡選手が優先された背景があり、1位と3位が王座をかけて戦うと図式になりました。
ちなみに、なぜ王者が空位なのかというと、
もともとこの王者には大橋ジムの井上選手が就いていたんです。
しかし、WBSSのバンタム級に階級を上げて出場したことで、現在王座が空位になっているんですね。
階級がわかりにくい人は下図にまとめました。
ミニマム級 | 47.627kg |
ライトフライ級 | 47.627~48.988kg |
フライ級 | 48.988~50.802kg |
スーパーフライ級 | 50.802~52.163kg |
バンタム級 | 52.163~53.524kg |
ボクシングの階級についてはこちらの記事でもまとめています。
勝てば日本人初の4階級制覇王者へ
井岡選手がこの試合でWBO世界スーパーフライ級チャンピオンになった場合、
日本人で初の4階級制覇王者が誕生します。
では4階級制覇というのどのくらいすごいんでしょうか?日本人で井岡選手以外に3階級制覇をした選手というと、
・亀田興毅選手
・八重樫東選手
・長谷川穂積選手
・井上尚弥選手
・田中恒成選手
世界的に見ればさらに有名な選手がいますが、日本人では5名しかいません。
これまでの複数階級制覇王者の人数
3階級制覇 | 53名 |
4階級制覇 | 18名 |
5階級制覇 | 7名 |
6階級制覇 | 2名 |
3階級制覇でも、とんでもない偉業ですが3階級と4階級になると途端に達成者が少なくなります。複数階級制覇とはそれほど難しく険しい道なんですね。
井岡選手が4階級制覇をした場合、確実にボクシング界に名が残りますし、さらに今後の展望も広がることが予想されます。
最近のボクシングシーンは世界チャンピオンとしてどのくらい防衛を重ねたか?よりも
・どんな強い相手と戦ったか?
・どこまでの階級を制覇したか?
など、よりガチンコファイトな方向へシフトしています。
もう手頃な相手と防衛戦を行うよりも、負けるリスクを背負ってでも強い相手と戦って勝つことで強さの証明ができる時代。
WBSSはまさにそのファンの想いが形になった舞台じゃないでしょうか。
また、WBSS運営はシーズン2でバンタム級を開催したことにで、シーズン3を行うとしたら
軽量級のスーパーフライ級開催も視野に入れると過去の会見で話しています。
なぜなら、スーパーフライ級には井岡選手の他に、ニカラグアの英雄・ローマンゴンザレス選手や、そのロマゴンに勝ったシーサケット(タイ)選手などタレント揃いだから。
井岡選手としては4階級制覇王者になった場合、WBSSへの参加資格は十分なはず。
今後の強さの証明のためにも、年末の試合ではインパクトある勝利を期待したいです。
まとめ
今回は、井岡選手がWBOスーパーフライ級王座決定戦に挑戦することについて書いてます。
いかがでしたでしょうか?
プロボクシングの世界を少しでも知ってもらえたら嬉しいです^ ^
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