■このブログは2018年11月7日に書きました。
こんにちは!
ソバネコです。
このブログは、
元プロボクサーで現在デザイナーである、ソバネコがボクシングについて書いたブログです。
今回は、年末に行われる井上拓真選手のWBCバンタム級暫定王座決定戦ついて書いてます。
井上拓真選手の世界戦が決定!
年末にはボクシングの試合がよくありますが、本日、帝拳ジムから年末に行われる世界戦の発表がありました。
今回の世界戦はトリプル世界戦となり、
【WBO世界スーパーフェザー級防衛戦】
伊藤雅雪選手の初防衛戦
【WBC世界ライトフライ級王者防衛戦】
拳四朗選手のV5
【WBC世界バンタム級暫定王者決定戦】
井上拓真 VS ペッチ・CPフレッシュマート
の試合があります。
今回、ソバネコでは井上拓真選手に注目したいと思います。
井上拓真選手とは?
画像出典:BoxRec
1995年12月26日生まれの22歳(日本)
大橋ボクシングジ所属でオーソドックスのボクサーファイター。
戦績は
12戦 | 12勝(3KO) | 0敗 | 0分 |
言わずと知れた、現役日本最強と言われる井上尚弥選手の実弟。
井上一族のDNAを継いでいます。
今回が世界王座決定戦の初挑戦で、もし世界チャンピオンになれば、兄の尚弥選手と共に兄弟世界王者となります。
ちなみに井上尚弥選手は現WBAバンタム級世界チャンピオン。
王者は空位?試合は暫定王者決定戦に
伊藤雅雪選手と拳四朗選手はチャンピオンとしての防衛戦ですが、井上拓真選手は挑戦者としての立場です。
井上選手がランキングされている、現在のWBCバンタム級ですが、
王座 | 空位 |
1位 | ノルディ・ウーバーリ |
2位 | ペッチ・CPフレッシュマート |
3位 | ラウシー・ウォーレン |
4位 | 井上拓真 |
以降5位、、、と続きます。
見ての通り、王者は空位。
王者が空位の場合、ボクシングではランキング上位者から試合を行い、勝利した選手が新王者になる仕組みなんです。
本来、WBCでは同級1位のノルディ・ウーバーリVS同級3位のラウシー・ウォーレンの王座決定戦が決まっており、井上拓真選手には声がかからない状態でした。
しかし、両者の試合が興行に向けて交渉が難航、現状で開催出来ない状態になっていました。
そこで、JBC(日本ボクシング協会)が要望書を提出し、同級2位のペッチVS同級4位の井上選手の試合が組まれました。
WBCからは、条件として今回の井上選手の王座決定戦までに先のウーバーリVSウォーレン戦が
合意され試合の発表が無ければ、井上選手の王座決定戦が正規の王座決定戦になると伝えられています。
まとめると、
井上VSペッチ戦は現状、暫定王座決定戦。
しかし12月30日までにウーバーリVSウォーレン戦の試合の発表が行わなければ、正規王座決定戦になる。
逆に12月30日までにウーバーリVSウォーレン戦の発表があれば、井上VSペッチ戦は暫定王者決定戦となる。
その際は勝者は暫定王者となり、その後正規王者と戦う図式です。
ややこしいですね〜
でもボクシングは興行ビジネスとしての一面もあるため、結構こういう揉め事があります。
トリプル世界戦の内容は?
当日はトリプル世界戦のため、3選手の対戦カードもまとめます。
WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
王者 伊藤雅雪
VS
同級1位 イフゲニー・シュプラコフ
伊藤選手(日本)の戦績
26戦 24勝(12KO) 1敗 1分 イフゲニー選手(ロシア)の戦績
20戦 20勝(10KO) 0敗 0分
WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ
王者 拳四朗
VS
同級8位 サウル・フアレス
拳四朗選手(日本)の戦績
14戦 14勝(8KO) 0敗 0分 サウル選手(メキシコ)の戦績
34戦 24勝(13KO) 8敗 2分
WBC世界バンタム級タイトルマッチ
同級2位 ペッチ・CPフレッシュマート
VS
同級4位 井上拓真
ペッチ選手(タイ)の戦績
48戦 48勝(33KO) 0敗 0分 井上選手(日本)の戦績
12戦 12勝(3KO) 0敗 0分
トリプル世界戦の日時
【日にち】 2018年12月30日(日)
【場所】 大田区総合体育館
主催は帝拳プロモーションになり
「FUJI BOXING 2018」
というタイトルになる模様。
フジテレビが冠なので、テレビ中継はありそうですね。また、開始時間やチケット販売はこれから発表の予定です。
やっと漕ぎ着けた世界戦
井上拓真選手は2013年にプロデビューしてから足掛け5年目にしての世界戦となりますが、これまでの道のりは必ずしも順調とはいえなかったかもしれません。
プロデビュー後から5戦目、約2年で東洋太平洋スーパーフライ級の王座を獲得。2度の防衛に成功したのち世界王座挑戦のために、ベルトを返上しました。
その後、2016年末に階級を上げて、WBO世界バンタム級タイトルマッチに挑戦することが内定しました。
が!
練習中に右の拳を怪我し、タイトルマッチの話は白紙に。
怪我の治療のために休養を余儀なくされ、約1年ぶりに復帰。その後連戦連勝したのち、今回の暫定王座決定戦に漕ぎ着いたという経緯があります。
拳の怪我で余儀なくされた1年間の休養がなければ、もしかしたらもう世界チャンピオンになってたかもしれません。しかし、そんなIFの話をしてもしょうがないですよね。
個人的には、順風満帆に行くキャリアよりも、一度遠回りしている方が視野も広がり精神的にも成長すると思っています。(上から目線ですみません 汗)
是非とも井上拓真選手には勝利して、兄の尚弥選手とともに兄弟世界王者になってもらいたいです!
まとめ
今回は、年末に行われる井上拓真選手のWBCバンタム級暫定王座決定戦ついて書きました。
いかがでしたでしょうか?
プロボクシングの世界を少しでも知ってもらえたら嬉しいです^ ^
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