■このブログは2018年7月10日に書きました。
こんにちは!
ソバネコです。
このブログは、
元プロボクサーで現在デザイナーである、ソバネコがボクシングについて書いたブログです。
今回は、プロボクサーになるための必須試験「プロテスト」について書いています。
そもそもプロボクサーになるには?
プロボクサーになるための第一歩は、日本ボクシングコミッション(以下JBC)に加盟しているボクシングジムに入会することから始まります。
JBCとは日本におけるプロボクシング競技を統括している組織のこと。
ボクシングジムはほぼこの組織に属していますが、まれに加盟していないジムもあり、その場合はプロボクサーになることができません。
そのようなジムはプロ向けではなく、ボクササイズやキッズボクシングなど、健康やダイエットを掲げています。
プロを目指せるジムは、プロコースやプロボクサー養成などを掲げていますので、見学に行った時などに確認するのがいいですね。
ネットでサクッと調べたい人は、JBCに加盟しているボクシングジムのリンクを貼っておきます。
プロテストの概要
プロを目指して練習に励み、ある程度の力がついてくるとプロテストを受ける事できます。
実際にどのくらいで受けれるかは、下の段落に「プロテストの受験タイミングはどの程度でGOが出るのか?」で僕の実体験を交えて詳しく書いてますので、よければご覧ください。
プロテストを受ける場合は、日本の東と西で開催場所が異なります。僕は関東に住んでいたので、関東の場合を説明します。
開催日時
不定期
これは多分、応募者がある程度集まったタイミングで開くと思います。テストでは受験者同士のスパーリング(実戦形式の殴り合い)があるので、最低でも2人は受験者が必要になるため。
実際に僕もプロテストを受ける時は、ジムの同期と5人で応募し、他のジムの募集者状況も鑑みて決められました。
だからプロテスト受験が決まってもいきなり来週!とかではなく、数週間後に、「おーい来月のいついつに決まったぞーっ」てな感じでトレーナーからアナウンスされます。
開催場所・会場
後楽園ホール
関東地区の人はほとんど、格闘技の聖地「後楽園ホール」になります。行ったことがある人はわかると思いますが、後楽園ホールは観客席とリングが激近で独特の雰囲気があります。
受験資格
1 満17歳から満34歳までの男女(申し込み時に満34歳であれば受験可能)
2 コミッションドクターによる健康診断に合格した者(B型肝炎検査・頭部CT検査・MRI検査など)
3 受験地における各地区ボクシング協会加盟ジムに所属している者
ここらへんも普通にやっていれば、ジムのスタッフやプロの先輩に教えてもらえると思います。コミッションドクターはジムのお抱えの病院があるので、そこを案内されて受けるのが普通かと。
受験料
1.男子C級テスト | 6,480円 |
2.男子B級テスト | 10,800円 |
基本的に未経験でボシングジムに入門してプロテストを受ける人は、C級テストを受けることになります。
B級とはC級の上のステージで
・高校時代にアマチュアボクシングの経験があり、それなりの実績がある人
・社会人でもアマチュアボクシングの経験があり、それなりの実績がある人
が受けます。
つまり、もうある程度プロとしての実力が認められている人が受けるんですね。そのあたりはまた今度詳しく書こうかと思います。
プロテストの流れ
1 | 受験当日は遅れないように、後楽園ホール4階控え室に集合します。 |
2 | 簡単な挨拶のあと筆記テストを行います。 |
3 | 筆記テスト終了、計量を行います。 |
4 | 計量終了後、コミッションドクターによる検診を受診します。 |
5 | 検診が終わったら、5階のリングがあるホールに移動し、実技(1R2分半、2Rのスパーリング)の準備をします。 |
6 | 準備が終わったらスパーリング相手の組み合わせが発表され、実技を行う。 |
ざっくりとはこんな流れでしょうか。実際は、10~20人ぐらいの受験者がいるので、みんなとはぐれないようにしておけば大丈夫なはず。
筆記テストはどんなの?
正直、あんまり覚えてないんですが、、笑
筆記テストと行ってますが、なにか問題が出る訳ではなく、自分の名前やボクシングについての簡単な内容だっと思います。つまり、合格率100%!
これで落ちた人は聞いたことがないですね。 そういえば、、、 尊敬するプロボクサーの名前を上げよ。という項目があって ここは所属するジムの会長の名前を書くのが強制でした 笑 モハメド・アリとかでもいいんでしょうが、そこはさすがにって感じでした。
合格発表はどこで?
合格発表はテスト翌日の13時より、後楽園ホールの事務所の通路掲示板にA4用紙にペラっと簡素に貼ってあります。合格者のみで。
結構そっけない感じで「連絡事項」的に貼り出してあるので見過ごしてしまうことも
ちなみにJBCに電話で聞くこともできますが、実際に見に行ったほうがドキドキ感が半端なくておすすめです。ぼくもしっかりと翌日見に行きました。
プロテストの受験タイミングはどの程度でジムからGOがでるのか?
これについては、
結論からいうとその人のボクサーとしてのポテンシャルと、ジムの判断になるので、人それぞれになります。
プロになると決めて半年でGOが出る人もいるし、1年かかる人も。以前に何かスポーツをやってたりして、運動神経がいいと割と早めにGOされてました。でもこれだとあんまり情報にならないので、僕の場合を交えてだいたいの基準というか目安をお伝えします。
僕の場合はこれまで格闘技経験がなく、ど素人から始めたのでGOが出るのに1年半ぐらいかかりました。
だいたいテストを受けると決まると、ジム内ではプロ予備軍みたいな扱いになるんですが、頃合いを見てジムの会長がスパーリングをやらせるんですよね。そのスパーリングで総合的にイケそうかどうかを判断されていました。
逆に早く受けたい人はここが最大のアピールする場になるので、相手を圧倒したり目立った活躍をすると、結構「やってみるか!」的な勢いでGOが出されることも。
プロテストを実際に受けてみて
スパーリングは2分半を1Rとして、2R行います。
まず、開始の前に試験官に対戦相手を割り振られるんですが、その時対戦相手と面と向かって並びます。だから、これから自分とやる相手が分かってしまい余計緊張します。上半身裸だし 笑(そういうルール)
でも、あくまでテストなのでプロテストには勝敗は関係ありません。
仮に相手からダウンを奪ったとしても、それで一発合格というわけでありません。プロテストはあくまで、JBCの基準によりプロとして通用する技量があるかどうかを見られる試験です。
具体的には
・2R動けるスタミナがあるかどうか
・基本的なジャブ・ワンツーの攻撃、ガード・パーリングなどの防御技術、スッテプイン・アウトなどの移動動作などが身に付いているか
・手数をしっかり出せているか
などを見られている思います。
この中でも2Rしっかり手数を出すには、必然的にスタミナが必要なので、積極的に手を出して動き続ける人が合格している印象でした。
逆に
・手を出さずに相手とお見合いが続く
・防御はうまいが攻撃をあまりしない
などの人は、どの程度スタミナや技術が身についているかが判断できないので、落ちている感じでした。
また、スパーリング中に試験官から 「もっと手を出して」とか「◯◯番、ジャブからステップしてワンツーして」など、自分が出せていない動きを大声で指示されるので、それを言われたら素直に従った方が受かりやすいかもです。
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まとめ
今回は、プロボクサーになるための必須試験「プロテスト」について書きました。
いかがでしたでしょうか?
あまり知られていないプロテストの詳細を、自分の実体験を交えてお伝えしました。これから受けようとしている人や、気になっていた人のお役に立てたら嬉しいです。^ ^
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