■このブログは2018年11月28日に書きました。
こんにちは!
ソバネコです。
このブログは、
元プロボクサーで現在デザイナーである、ソバネコがにボクシングついて書いたブログです。
今回は、12月3日に防衛戦を行う清水選手の強さの秘密について書いてます。
12月3日に後楽園ホールで行われる清水聡選手のOPBFフェザー級タイトルマッチ。
この試合が4度目の防衛戦になり、勝ち方次第で世界挑戦を視野に考えている陣営ですが、今回は清水選手はどこが強いのか?についてソバネコの独断と偏見で解説してみました。
清水選手の試合を見た人が一度は感じたことがある疑問、、
正直、強いの??
はい。そう思った人、結構いるんじゃないでしょうか。
清水選手の試合動画↓
ボクシングを知らない人からすれば、失礼ながらそこまでスピードがあるわけでもないし、筋骨隆々な体格でもありません。
むしろ、同門の井上尚弥選手の方が強さをわかりやすくイメージできるボクサーではないでしょうか。
それに比べて、清水選手は動きが独特だけど、なぜか相手をKOしちゃう。
(現在の戦績は7戦7勝7KO)
これはどういうことなのか?なぜなのか?
ボクシングをやっていた(ペーペーですが)僕なりの経験から予想してみました。
強さの理由はいくつかあげられます。
高身長に加え手のリーチが長く、懐が広い
清水選手の主戦場はフェザー級で、フェザー級の体重は約55~57kgです。
一般的なフェザー級の選手の平均身長は169~170cmですが、清水選手の身長はなんと179cm!
一般的な選手と比べ、約10cmほど高いです。
(ちなみにソバネコは現役時代ライト級で身長が175cm。3階級上の僕よりも高身長。)
さらに、清水選手のリーチは181cm。
リーチというのは、両手を広げたときの長さのことです。
これが、身長よりも長いんですね!
つまり、手が長いということ。
ボクシングに限らず格闘技を行う上で、
相手よりも身体的に優れた部分があるの、はそれだけでアドバンテージになります。
例えば、
・相手よりも、身長が高い
・相手よりも、腕が長い(手が長い)
・相手よりも、顔が小さい(的が小さい)
・相手よりも、筋力がある
などなど、、
特にボクシングなどの階級制スポーツは互いが同じ体重になるため、これらの特徴はより顕著に勝敗に結びつきやすいです。
さらに!さらにですよ!
恐らく、清水選手は懐が深い選手なんじゃないかと!
懐が深いのは、手足が長い選手に多いんですが、簡単にいうと相手が自分に近づけないということです。
自分がパンチを打っても清水選手の体に当たらない。
これは、対戦相手には驚異です。
なぜかというと、懐が深い選手は自分は打たれないところで一方的に殴れ、相手は入り込もうとするが、長い腕に捌かれて何もできない、、、
という展開になりやすいんです。
ボクシングは打たれずに打つ
が最も理想的な戦い方とされます。
自分はダメージを受けずに、相手にダメージを与えることができる。
つまり、清水選手は相手にとって非常にやりずらい選手なんでじゃないかと思います。
これは生まれ持った身体的特徴によるところが大きいです。
荒削りなため、経験があってもまだ伸び代がある
清水選手が所属している大橋ボクシングジムの大橋会長が、「物語のつくりかた」というネットのインタビュー記事で、清水選手についてこんなことを言っていました。
ロンドン五輪の銅メダリスト・清水聡のように、すでに十分な実績を持って入門する選手もいます。
それでも彼の場合、ボクシングが非常に荒削りであったため、まだまだプロの伸び代は大きいと直感していました。
出典:小説丸
記事のオリジナルはこちら
2階級制覇の元世界王者の大橋会長の目でさえ、清水選手のボクシングが荒削りだと感じていたんですね。
オリンピックの銅メダリストに向かってそう言えるのもさすがです。
つまり、これまでは自らの身体能力、つまり高身長で手足が長く、懐が深い身体的アドバンテージでアマチュアのトップまでいった。(もちろん技術もある上で。)
そこに、プロの「倒す技術」が加われば、十分世界チャンピオンになれると読んだんじゃないでしょうか。
サウスポースタイルのため有利
これは、ボクシングに限らずどんなスポーツでも左利きは有利です。
1番大きな理由は左利き選手の絶対数が少ないから。
数が少ないということは、練習相手も少なくなります。そうすると対策が立てづらく、練習が十分出来ないことに繋がります。
右利きの選手は、普段の練習で、右利きとばかりの練習しているので、左利き対策の練習に慣れる必要があります。
一方、左利きは対戦相手に右利きが圧倒的に多いので、右利きとの対戦に慣れており、いつも通りの練習ができる。
この辺りも優位性があります。
ボクシングではオーソドックス(右利き)の選手が、わざとサウスポー(左利き)へ矯正する選手もいるぐらいです。
調べたら清水選手は元からサウスポーのようですね。
パンチがダイヤモンドのように硬い
清水選手のパンチはアマチュア時代から石を握ってるんじゃないのか?と思うほど、硬かったそうです。
プロになってからは「ダイヤモンドレフト」の二つ名で呼ばれKOの山を築いています。
パンチ力がある選手は、主に瞬発系の筋力に優れている人が多いですが、パンチが硬いというのは生まれつきの部分が多く、なぜ硬いのか?についてはあまり詳しく解明されていないようです。
清水選手の強さをソバネコなりにまとめると!?
僕がいうのもおこがましい感半端ないですが、、、笑
今までのまとめから、清水選手の強さの秘密は
フェザー級では規格外の身体的能力の高さに加え、硬い拳による高い攻撃力
によるところが大きいのではないのか?と思います。
もちろん、銅メダリストにまで上り詰めた実力者です。技術レベルも高いですが、それを上回る身体能力の高さが素晴らしいのではないかと思いますね〜。
今後、清水選手が苦戦するなら?
もし今後、世界レベルの選手と対戦したときに清水選手が苦戦するとしたら、
スピードがありステップインが鋭く、連打の回転力がある選手になるんじゃないでしょうか。
現状だったら持ち前のリーチと懐の深さ、硬い拳を備えているため、相手からは長距離砲のような難攻不落なイメージがあるはず。
それすらをかいくぐって、懐に入り込める技術を持った選手が近距離で乱打戦を仕掛けてきたらどうなるのか?
そのあたりで真価が問われそうな気がします。( ^∀^)
まとめ
今回は、12月3日に防衛戦を行う清水選手の強さの秘密について書きました。
いかがでしたでしょうか? プロボクシングの世界を少しでも知ってもらえたら嬉しいです^ ^
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