ボクシングの減量とは?なんでするの?実体験から説明します




■このブログは2019年7月20日に書きました。

こんにちは!
ソバネコです。

このブログは、
元プロボクサーで現在デザイナーである、ソバネコがボクシングについて書いたブログです。

今回は、ボクシングの減量について書いています。

ボクシングで減量はつきもの

ボクシングというスポーツでは減量はつきものです。これはプロに限ったことでなくアマチュアでも行います。

減量とは文字どおり、“体重を減らす”こと意味します。

ボクシングは最軽量のミニマム級~最重量のヘビー級まで17もの階級があり、厳密な体重で別れる階級制スポーツです。

そのため、自分が戦う階級に体重をキッチリと合わせることも重要な要素の一つになります。

減量はボクシングに限らず、階級制のスポーツなら自分の階級に体重をコントロールすることは皆さんやっています。
例えば、キックボクシングや空手、柔道、レスリングなど対人格闘技はなどがそうです。
(柔道なら48kg級や無差別級、、など)

そもそもなぜ減量するの?

これは色々な考え方がありますので、一概にコレ!というこはできないんですが、僕が通っていたジムで教えてもらった内容をお伝えします。

ボクサーはプロになると、まず自分が戦う階級を決めます。
試合に出るにも、どの階級か決めないと試合が組めないですもんね。

その場合の目安としては、

自分のナチュラルな体重から1~2階級ほど、多い人だと3~4階級下にします。

※ナチュラルな体重とは減量をしていない普段の体重のこと

具体的に言うと、
仮に自分の体重が普段60kgだとします。
その場合、ナチュラルな体重ではライト級です。

そうすると、その1〜2階級下である
スーパーフェザー級やフェザー級あたりを狙います。

ではなぜわざわざ体重を落としてまで下の階級で戦うのか?
それはズバリ、

自分の体格より下の階級で戦った方が勝ちやすいから。

えー!?と思う人もいるかと思いますが、本当です。対人格闘技はパンチ力や敏捷性など勝敗に関わる要素は無数にありますが、

一番大きい要素は“体のサイズ”なんです。

簡単に言うと、体のサイズが大きい方が小さい方よりも有利ということ。

例えばですがこんな選手がいたとします。

体重60kgで身長180cmのA選手
体重60kkgで身長170cmのB選手

これらの選手は体重が同じなので、同じ階級で闘います。
その時、有利なのは身長が10cm高いA選手です。

たかが10cmと思うかもしれませんが、その10cmで手のリーチや体つき顔の位置などがまるで変わるので、B選手にとっては不利になる要素が多くなります。

それならば、B選手は自分よりも体格が下の階級で戦った方が有利になる。

なので、みんな階級を下げます。
そしてその過程で必要な行為が“減量”ということなんですね〜。

減量するメリット

減量をするとどんなメリットがあるんでしょうか?
まずは、上の段にも触れたように

自分よりも体格が小さい階級で戦うことで、勝率を上げる

これが一番大きいです。
そのほかにも余計な脂肪が削ぎ落とされるので動きにキレが出ます。

減量するデメリット

では逆にデメリットはどんなものがあるんでしょうか?
これはもう単純で

短期間で無理に体重を落とすことによるスタミナの減少です。

また、短期間でガッと体重を減らすのは体にも相当な負荷がかかります。
体のことを考えると減量は決して良いものではありません。ダイエットとは根本的に異なる体重の落とし方なので、痩せたい人にはあまり真似しないことをお勧めします。

減量から試合まで

プロボクシングを知らない人は一度疑問に思ったことないでしょうか?

ボクサーって減量してフラフラのはずなのに、試合でよく戦えるよなーっと。これには理由がありまして、現在のプロボクシングでは

前日計量

というルールがあります。
これは読んで字のごとく、試合の前日に計量をするというもの。

図を見てもらえばわかる通り、
計量は試合前日なので、計量が終われば試合までは基本的に

食事は何を食べてもOKです。

そのため実際に試合の時は体重が3~5kg、多い人は5~7kgほど体重が戻ってるんですよ!

なので厳密には試合をする時はその階級の体重ではないんです。あくまで、計量をする時までに自分の階級に体重を合わせるんですね。

計量時と試合時で体重が違うのは僕も最初は“ん?”と不思議に思いましたが
これには上段で説明した、

減量の目的は「体重を減らすことではなく、自分より軽い階級にいき勝率を上げるため」

ということが影響していると思います。あくまで、その階級で勝つことが前提にあるんですね。

減量とダイエットは違う?

これは先に結論を言いますが、

全く違います!

そして、過度な減量は絶対に真似をしないで欲しいと声を大にして言いたいです!

ダイエットは余分な贅肉を燃焼させて体を健康的にシェイプアップさせますが、減量は基本的には体の水分を減らし、筋肉を削って体重を落とします。

プロのボクサーは週に6日、月に25日ほどトレーニングしており、そんなハードワークをしている彼らには基本的に余分な贅肉はありません。(多分)

一般の人よりも落とせる脂肪が少ない分、体の水分をメインに落とすんです。しかも約1ヶ月ぐらいの超短期間で。

そうするとひどい時には脱水症状になることもあり、試合前はみんなフラフラです。
(そうならないためにも栄養バランスを考えたしっかりとしたメニュー管理が重要)

減量で一気に痩せるのは体にとても高い負荷をかけ、ハッキリいって体には悪影響しかありません。
仮にそこまでして痩せたとしても不自然なスピードで痩せた体は必ずリバウンドします。

よく、ボクサーの減量を真似すればすぐ痩せられると聞きますが、

無理な減量は百害あって一利なしなので、体重を落としたいと考えている人はじっくりと健康的なダイエットをしましょう。

実際の減量はこんな感じ

実際に僕が減量をした時の辛いエピソードを説明します。

減量はいくつかの段階があるので段階ごとに。

試合まで約一ヶ月前

減量 初期 減量を始めたばかりの段階。一食の量を徐々に減らすが一日三食は食べれる。
体の症状  まだこの時は体も動くし汗も出る。少し痩せたかな~ぐらいで特に体に影響はない。

試合まで約2~3週間前

減量 中期 一日二食ほどで一食あたりの量も減り、食べるものにも気を配る必要がある。
体の症状  練習も追い込みでハードになり、ごはんも食べれなくなるので一番きつい時期。
体の栄養が枯渇し始めるので頭がボーとしたりイライラし始める。

試合まで約1週間前

減量 後期 この段階なると一日食べれる食べ物はg単位になる。(例えば今日は700g食べれるとか)
体の症状 この段階ではハードな練習は切り上げ、体重を調整して試合までにコンディションを整える。
主な症状は、めいまい、立ちくらみ、体の衰弱などなどとにかく辛い。

減量時の精神状態

これは人により様々ですが、僕の場合は

減量中に何もやりたく無い、動きたく無いと言う無気力状態なりました。

今思えば、これはおそらく体の栄養状態が悪く、ハードトレーニングをしていたので、脳の防衛本能として“体を休ろ!”と言う指令が出ていたんじゃ無いかな~と。

他にも

・常にイライラ、カリカリする

・物音や匂いに異常に敏感になる

・なんでこんな辛い思いをするのかとマイナス思考になる

などの精神状態になります。
これを精神が研ぎ澄まされると言う人もいますが、一般的に見れば体には良く無いですよね。

試合が終わったらリバウンドの嵐

ボクサーが苦しい減量をして試合が終わった時、体重はどうなるんでしょうか?

これはもう、リバウンドの嵐です。

ここもダイエットと違う点です。

試合が終われば次の試合まで基本制約が無くなるので、何を食べても、いくら食べても怒られません。

そのまま体重をキープすればいいんじゃないか?と思われるかもしれませんが、短期間で過度な減量をすると、その後の反動がめちゃくちゃでかいんです。

加えて減量中は健康に良い食べ物(豆腐、納豆、鳥のささみなど)ばっかり食べていたので、ラーメンや焼肉など脂っこいものが異常にほしくなり、どか食いしちゃうんです。

なので、試合後はみんなブクブクに太ってましたね。

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まとめ

今回は、ボクシングの減量について書きました・

いかがでしたでしょうか?
ボクシングとは切っても切り離せない減量は、一歩間違えると体を壊してしまうほど危険です。

ボクサーはそれを乗り越えて試合に望んでおり、そういったあたりのエピソードも知ってもらえたら、また違った見方でボクシングをが楽しめるかもしれません!

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