■このブログは2019年6月16日に書きました。
こんにちは!
ソバネコです。
このブログは、
元プロボクサーで現在デザイナーである、ソバネコがボクシングについて書いたブログです。
今回は、ボクシング技術の一つ「カウンター」について書いています。
ボクシングのカウンターとは?
ボクシングには色々なパンチのバリエーションがありますが、その中でも「カウンター」と呼ばれるパンチがあるのをご存知ですか?
カウンターとは、
相手がパンチを打つ際に自分もパンチを打つ
技術です。
カウンターは相手のパンチに合わせて自分も攻撃するので、タイミングが合うとKOする確率が跳ね上がります。 しかし、その分自分もダメージを喰らう可能性が高くなるため諸刃の刃となる危険な技術です。
一番わかりやすいのは、はじめの一歩の「宮田一郎」が繰り出すクロスカウンターでしょうか。
カウンターの代名詞としてはよく「一撃必殺」や「諸刃の刃」などのドラマチックな言い回しがされますよね。
成功させるには高度な技術が必要で、一発で決まると相手がまるでスローモーションのように倒れます。
ここにボクシングの真髄があり「芸術性」を感じてハマる人も多く、また、博打的な要素もあるため、盛り上がる試合になります。
カウンターを喰らうとどうなるの?
僕は現役時に一度カウンターを食らったことがあります。
お互いが左フックを出して相手のパンチが一瞬だけ早く自分の顎に当たったんです。
倒れる瞬間のイメージは、
テレビをリモコンで消した時「プツン!」といって画面が真っ黒くなる感じ、まさにアレ!
ハッと目を覚ますと倒れている。その時はなぜ倒れているかわからない状態で、セコンドの声で状況がわかる、、、そんな感じ。
イメージ的には脳と体の回線が切れてまた繋がるようで、しばらくは足が痺れてました。
これだけのダメージがあるのを経験したので、カウンターは危険だと身をもって経験しました。 泣
カウンターには種類がある!
カウンターにはいくつかの種類があり、大まかに3つに分かれます。
・相手と同時に打つ
・相手の打ち終わりに打つ
・相手が打とうとした瞬間に先に打つ
これと似た技術が剣道にもあり剣道では
・先の先
・対の先
・後の先
と呼ばれます。中身は同じで、ボクシングと剣道を比較するとこんな感じ。
それではそれぞれどんなカウンターになるんでしょうか?
相手と同時に打つ(対の先)
これは先ほど説明した「宮田一郎」が得意とするクロスカウンターにも代表される技術で、最も見る場面が多いかも。剣道では「対の先」に分類。
実は最もリスキーでハイリスクハイリターンであり、上手くいけば一撃必殺、良くて相打ち、悪ければ逆にダメージを受けます。
相手の打ち終わりに打つ(後の先)
これは相手がパンチを打った時の戻り際にパンチを打つタイプのカウンター。相手は打った体制のままでパンチをもらうのでこれもダメージが大きいです。剣道では「後の先」に分類。
人間が最もダメージを受ける状況は、体に防御体制が整っていない時に攻撃されることなんです。
あ!パンチがくる!と脳が認識すれば、たとえどんなに強いパンチでも意識が飛ぶまでのダメージは受けません。
しかし、予想してないところからの攻撃、つまり脳が認識していない意識の外からの攻撃は強いダメージを受けてしまいます。
これが、カウンターでKOが多くなる要因の一つです。
相手が打とうとした瞬間に先に打つ(先の先)
これは剣道では「先の先」とも呼ば、格闘技では究極の技と呼ばれることもあります。
相手が打つ前にその気配を瞬間的に察知し、相手が動くよりもほんの少しだけ早く自分が攻撃する。言うのは簡単ですが、実際に体現するなら、洞察力や瞬発力など個人身体能力によるところが大きく、教えてできるようなカウンターではありません。
■ 他のボクシング用具についてはこちら!
■よく読まれている記事はこちら!
まとめ
今回は、ボクシング技術の一つ「カウンター」について書きました。
いかがでしたでしょうか?
カウンターはボクシング、剣道以外のスポーツでも見る場面が結構多いんじゃないかと思います。カウンターの魅力はお互い危険な間合いで一撃必殺を狙うハイリスクハイリターンなところ。
そんなところにも注目して格闘技を見るとまた新しい面白さを見つけれらると思います!
■その他のボクシング関連記事はこちら!
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。