■このブログは2019年12月6日に追記しました。
こんにちは!
ソバネコです。
このブログは、
元プロボクサーで現在デザイナーである、ソバネコがボクシングについて書いたブログです。
今回は、ボクシンググローブはどのメーカーがいいのか?について書いています。
グローブの種類について
グローブのメーカーを調べる前にグローブの種類がどのくらいあるのかをお伝えします。
ひとまず、ボクシンググッズで老舗メーカーの「ウィニング」で紹介しますね。ボクシングのグローブには大まかに2種類のタイプがあります。
パンチンググローブ
これはグローブではありますが、「練習用」グローブです。
用途としてはサンドバックやミット打ちで使いますが、基本、プロを目指す練習生やプロは使用してません。
通常のボクシンググローブの簡易版という位置づけなので
ダイエットやフィットネス目的の人には向いています。
画像出典:Amazon
ボクシンググローブ
これは「試合でも使用する」タイプのグローブです。よく皆さんがイメージするグローブもこのタイプですよね。
このグローブは大きさのサイズが5段階ぐらいあり、一番軽いのが8オンス、一番重いのが16オンスです。
ボクシングをしっかりとやりたいのなら、まずはこのボクシンググローブを買うべき。
その場合のオンスは、12オンス以上になるとグローブがかなり大きくなるので、
8オンスあたりがおすすめです。
画像出典:Amazon
ボクシンググローブにはひも式とマジックテープ式がありますが、普段の練習用には脱着しやすいマジックテープ式の方が便利です。
ボクシング グローブのオンスとは?おすすめの重さはどのくらい?
グローブのメーカー
種類がわかったところで、グローブのメーカーはどんなものがあるんでしょうか?現在は様々なメーカーがたくさんの種類を出しているため
どれを買えばいいのか最初はわからないと感じることも。
ボクシングのメーカーはたくさんありますが、その中でも“ボクシングをしっかりやるなら”これがいい思うメーカーを自分なりの視点で紹介します。
購入する時に注意すること
最近のグローブメーカーは1種類だけの販売よりも、
高価格のハイスペックタイプと低価格のスタンダードタイプの2種類のバリエーションで展開しています。
そのため、どのメーカーも単純に良い悪いで比較できず、それなりの値段のグローブは良い品質で使いやすいです。
そのため、購入する際に気をつけることは
・自分の感覚にフィットするのか?
(グローブの硬さや使い心地)
・お手頃なスタンダードタイプにするか、高品質なハイスペックタイプにするか
あたりを考えるといいのではないでしょうか。
在庫がしっかりあるかも考える
グローブは一番使う頻度が高い消耗品です。
プロだと毎日練習するので消耗も早く、早いと半年や遅くとも1年ぐらいで買い換えます。
それぐらい使っていると、拳に馴染むので次も同じものを買いたいですよね。
しかし、海外ブランドのグローブは在庫がない場合が多く入荷待ちなんてのもザラ。
逆に日本製のウィニング、ボディーメーカーや、タイ製のTwins、WINDYあたりは流通量も多いので買い換えるときに困りません。
長くボクシングをやるならその辺りも考えてグローブ選びをすると良いかもしれません。
海外製
adidas(アディダス)
画像出典:アディダス公式サイト
ドイツ生まれの言わずと知れたスポーツメーカーの大御所。
様々なスポーツ用品があるので隠れがちですが、ボクシング用品もしっかりあります。
グローブ以外にもバンテージ、シューズとラインナップが幅広いのでトータルコーディネートができるのも◎。
スタンダードモデル
グローブのサイズ | 8オンス(マジックテープ式) |
10オンス(マジックテープ式) | |
12オンス(マジックテープ式) | |
14オンス(マジックテープ式) |
ハイスペックモデル
グローブのサイズ | 12オンス(マジックテープ式) |
14オンス(マジックテープ式) |
アディダスはグローブの種類が豊富で、高品質からお手頃まで価格帯があります。
どれも全体的に品質は良いですが、如何せんメーカーの在庫量が少なく入手に時間がかかるのがネックです。
継続的に使うことを考えると、買い替えたい時にグローブの在庫がない!という状況になるので注意が必要。
入手のしやすさ
おすすめ度
TITLE(タイトル)
画像出典:タイトル公式サイト
日本ではほとんど認知がありませんが、アメリカではメジャーなブランド。ハイスペックとスタンダードのバランスが良く、バリエーションも豊富で、グローブの作りも安定しているので扱いやすいブランド。
国内であまり知られてないので、他人と被らないところもいいんじゃないでしょうか。
注目されることは間違い無いでしょう。
おすすめしにくいところは完全海外生産なので、日本では在庫限りで
・欲しいオンスサイズがないことが多い
・買っても届くまでに時間がかかる
・在庫がない場合再入荷がいつかわらかない
ことが挙げられます。ずっと使うとなると、入手の面でどうかなーという印象。
残念ながらあまり市場に出回っておらず、国内では、BOXELITEさんのサイトで品揃えが充実しています。
入手のしやすさ
おすすめ度
VENUM(ヴェナム)
画像出典:ヴェナム公式サイト
タイ製のブランドでお手頃な価格の商品が充実しているブランド。
完全なボクシングブランドではなく、MMA(総合格闘技)にも展開しています。
“ヴェナム”の語源はおそらく毒のヴェノムからきており、ブランドのマークが毒ヘビになっており海外っぽいかっこよさがあります。
スタンダードモデル
グローブのサイズ | 8オンス(マジックテープ式) |
10オンス(マジックテープ式) | |
12オンス(マジックテープ式) | |
14オンス(マジックテープ式) |
ハイスペックモデル
グローブのサイズ | 8オンス(マジックテープ式) |
10オンス(マジックテープ式) | |
12オンス(マジックテープ式) | |
14オンス(マジックテープ式) |
ヴェナムもタイトル同様に使う人があまりいないので注目されると思います。
また、価格の割に品質が良く7,000円代のグローブでも使用感は快適。海外製品のため入手のしやすさに難がありますが使ってみたいブランド。
入手のしやすさ
おすすめ度
WINDY(ウィンディ)
画像出典:ウィンディ公式サイト
ボクシングとムエタイが盛んなタイの超有名なブランド。
タイと言えばWINDYとTwinsと言われるぐらいメジャーです。
この2社は家族経営で元々一つのメーカーだったのが、今はWINDYとTwinsに別れて経営しているようです。
WINDYはハイスペックモデルもありますが、10,000円前後の価格帯がメインラインナップでこの辺りを買っておけばまず間違いないと思います。
WINDYを買うなら!
タイ製ですが、他のメーカーと比べて流通量が多く比較的手に入りやすいです。
カラバリも豊富で買い替えが効くので愛用者も多いですが、ムエタイでも使われるので若干グローブの皮が硬いです。使い続けて触れてくるといい感じになります。
入手のしやすさ
おすすめ度
Twins(ツインズ)
画像出典:ツインズ公式サイト
タイでWINDYに並ぶ超有名ブランドの一つ。こちらもボクシングとムエタイで使われています。ボクサーなら一度は使っているぐらい、昔からある老舗でもあります。
Twinsを買うなら!
グローブのサイズ | 8オンス(マジックテープ式) |
10オンス(マジックテープ式) | |
12オンス(マジックテープ式) | |
14オンス(マジックテープ式) |
WINDY同様にタイ製ですが、流通量が多いので手に入りやすいです。
価格帯も10,000円を切るぐらいが主流なので、継続的に買い換えるなら良いメーカー。新品は皮が硬いので若干拳に馴染むまでに時間がかかります。
入手のしやすさ
おすすめ度
Everlast(エバーラスト)
画像出典:エバーラスト公式サイト
アメリカ製のメジャーブランド。多くの有名ボクサー達が愛用していることでも信頼性が高いことがわかるグローブです。
モハメド・アリ、マイク・タイソン、日本人選手ではファイティング原田や輪島功一などが好んで使ってました。
エバーラストを買うなら!
グローブのサイズ | 8オンス(マジックテープ式) |
10オンス(マジックテープ式) | |
12オンス(マジックテープ式) | |
14オンス(マジックテープ式) |
アメリカではメジャーブランドですが、日本で購入しようとすると在庫切れで入荷待ちをすることもしばしばあり、手に入りにくことも。
また、価格も低価格と高価格帯でバラツキがあるため、今回は一番スタンダードなグローブを掲載しました。グローブの質感は程よく柔らかめで拳を衝撃から守ってくれます。
入手のしやすさ
おすすめ度
Reyes(レイジェス)
画像出典:レイジェス公式サイト
世界的に有名なメキシコ製のボクシングメーカー。職人堅気で高品質なグローブを世に出し続けており、世界中のタイトルマッチで多く使われていることからも人気と信頼性の高さがわかります。
レイジェスを買うなら!
グローブのサイズ | 8オンス(マジックテープ式) |
10オンス(マジックテープ式) |
レイジェスは他のメーカーのように低価格帯と高価格帯で品質を分けておらず、一貫して20,000円前後のグローブのみを販売しています。
ネットも無かった頃は手に入れるのも苦労しましたが、今では認知度も上がりすぐに手に入るので、高品質なグローブを継続的に使いたい人にはオススメです。
グローブは拳の部分のワタが薄めでパンチの衝撃が響きます。トレーニングで激しく使うと拳を痛めることもあるので注意。
入手のしやすさ
おすすめ度
rival(ライバル)
画像出典:ライバル公式サイト
最近できたブランドで歴史は浅いですが、PFP上位のスーパースター「ワシル・ロマチェンコ」が愛用していることでじわじわと知られてきたグローブです。
アジア圏のボクシンググローブメーカーにはない、デザインのかっこよさがあります。
スタンダードモデル
ハイスペックモデル
スタンダードモデルで10,000円前後、ハイスペックモデルで30,000円前後する安くはないですが、高品質なグローブが揃っています。
しかし、カナダ製なので日本の店舗に在庫がなかったり、取り寄せに時間がかかるなど入手はしずらいかと。
ハイスペックモデルで30,000円ほどするので、グローブメーカーの中でもかなり高いランクだと思います。品質は良いので、人とは違うのが嫌!と言う人はおすすめです。
入手のしやすさ
おすすめ度
日本製
wining(ウィニング)
画像出典:ウィニング公式サイト
ボクシングをやっている人なら一度は聞いたことがある、日本初のメジャーブランドがウィニングです。
ウィニングは他の日本製の他メーカーと比べ価格は割高ですが、グローブひとつひとつを職人さんが手作りしているため、着用時のフィット感が比べものにならないほど良いです。
また、JBCの試合用公認メーカーなので、プロの試合時と同じ環境で慣れておくという意味でもおすすめ。
海外でもウィニングを愛用する選手は多く、その品質には絶対の安心感があります。
ウィニングを買うなら!
■ グローブのサイズ
グローブのサイズ | 8オンス(マジックテープ式) |
10オンス(マジックテープ式) | |
12オンス(ひも式) |
ウィニングはレイジェスのように低価格帯と高価格帯で分けずに、ラインナップは1種類のみ。
価格は22,000~25,000円ぐらいで安くはないですが満足はできるはず。日本製なので在庫もたくさんあり、買い換え時に困らないのも高ポイントです。
入手のしやすさ
おすすめ度
bodymaker(ボディーメーカー)
画像出典:ボディーメーカー公式サイト
1999年に設立され大阪府吹田市に本社を置くスポーツ・アパレル総合ブランド。 ボクシング専門というよりも、キックボクシングや総合格闘技寄りの品揃え。
他のブランドに比べて全体的に価格が安く手に入りやすいです。まずグローブを買ってみよう!って人にはいいかも。
ボディーメーカーから入り、さらに他のメーカーのハイスペックモデルに切り替えると価格によるグローブの質の違いがわかります。
ボディメーカーを買うなら!
グローブのサイズ | 8オンス(マジックテープ式) |
10オンス(マジックテープ式) | |
12オンス(マジックテープ式) | |
14オンス(マジックテープ式) |
日本製なので在庫切れの心配はそこまでする必要はありません。価格も10,000円あたりで継続的に使うのにも適しています。
まずはグローブがどんなものかを知るための導入としてはいいかと思います。
入手のしやすさ
おすすめ度
初めて買う人におすすめなのは?
ボクシングを初めたばかりの人や、ボクササイズ目的の人には、ボディーメーカー、Everlast、TWINS
あたりとおすすめします。
理由としては、やはり価格の安さ。
もちろん、最初に価格が高い「ウィニング」や「REYES」でもいいんですが、まずはグローブがどんなものかを知るには、このぐらいのグローブがいいと思います。
■ ボディーメーカーのグローブ
グローブのサイズ | 8オンス(マジックテープ式) |
10オンス(マジックテープ式) | |
12オンス(マジックテープ式) | |
14オンス(マジックテープ式) | |
16オンス(マジックテープ式) |
■ TWINSのグローブ
グローブのサイズ | 8オンス(マジックテープ式) |
10オンス(マジックテープ式) | |
12オンス(マジックテープ式) | |
14オンス(マジックテープ式) | |
16オンス(マジックテープ式) |
本格的にやる人、長く続ける人には?
本格的にやる人や長く続ける人には、断然ウィニングをおすすめします。
ウィニングは他のメーカーと比べ価格は割高ですが、グローブひとつひとつを職人さんが手作りしているため、着用時のフィット感が比べものにならないほど良いです。また、JBCの試合用公認メーカーなので、プロの試合時と同じ環境で慣れておくという意味でもおすすめ。
価格が割高と書きましたが、だいたいグローブって半年ぐらいでボロボロになり買い換えます。(人にもよります) そう考えると、価格が約20,000円の場合、1ヶ月あたり約3,000円のランニングコストになるのでそこまで高くないのかと僕は思います。
■ グローブのサイズ
グローブのサイズ | 8オンス(マジックテープ式) |
10オンス(マジックテープ式) | |
12オンス(ひも式) |
グローブは借りる?買う?どちらがいい?
ボクシングを始めた頃は、ジムのグローブを借りることが多いと思いますが
一刻も早く自分専用の道具を揃えることをおすすめします。
なぜなら、ジムのグローブは色々な人が使っており、あまり手入れもされていないので、
ハッキリ言ってクサイです!笑
すごいのになると、汗の匂いが手について数日間は取れなくなるほど(T ^ T) 衛生的にも微妙なので、ボクシングを始めるのならぜひ自分専用のものを買いましょう!
また、マイグローブは使えば使うほど拳に馴染んでるので使いやすくなってきます。使いやすくなることで、自分のパンチをしっかりと撃ち抜く感触がわかってくるので上達も早くなりますよ!
毎回借り物のグローブだと何かしっくりこないんだよな〜と思っている人はぜひ検討してください。
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まとめ
今回は、ボクシンググローブはどのメーカーがいいのか?について書きました。
いかがでしたでしょうか?
プロボクシングの世界を少しでも知ってもらえたら嬉しいです^ ^
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